不動産投資

個人投資家のみなさんとお話していると、どの方も大変勉強熱心です。

不動産投資の本を読み、裏技的な知識もこちらが驚くようなものです。もちろん実践して成功を収めている投資家の方も大勢います。

たとえば、なかなか入居者がみつからない空き物件があったとします。

そんなときに大家さん自ら周辺の賃貸業者に「うちに優先的にお客様を紹介して」と営業をかけるわけですが、裏ワザとして「契約を決めてくれたら、礼金として賃料の2ヶ月分をお支払いします」と付け加えるわけです。さらに「個人的なお礼」も。
業者さんからすれば、店頭に来た入居者から礼金一か月分、さらに大家さんから2ヶ月分はいるわけですから、1度の取引で3ヶ月分の収入となるのです。

これは家主と入居者から合わせて一ヶ月分の手数料しかもらえない(宅建法では仲介手数料は1ヶ月分と決められています)通常の取引に比べれば、ずいぶん美味しい話です。

さらに個人的なお礼となれば、営業マンは熱心に入居者探しをしてくれるでしょう。

 

しかし、この方法。今では東京の郊外も含め、東京近県の多くの大家さんが行うようになってきました。もう「裏ワザ」とは呼べません。
多くのものが同じ戦略をとれば、これはもう単純にダンピング合戦です。

この先、賃貸マーケット需要バランスが崩れているエリアでは、大家さんが礼金2ヶ月分を払い、入居者は敷金礼金なしの仲介手数料のみ、もしくはその仲介手数料ですらディスカウントということになっていきそうです。
その上、最近では契約期間を3年とし、さらには更新料を1ヶ月分から0.5ヶ月分、そしてその更新料さえ無効という訴訟も起こされています。

まさにダンピング合戦といったところ。

余計な裏ワザを使わず、ある程度入居者が見込める物件を、当初から厳選することがもっとも有効な投資法といえるでしょう。